本物のマルセイユ石鹸の見分け方
マルセイユ石鹸を守るための取り組み
伝統的なマルセイユ石鹸を未来へと受け継ぐために、2011年、フランス南部ブーシュ=デュ=ローヌ地方にある4つの歴史ある石鹸工場──その中にはSavonnerie du Midi(サボネリー・デュ・ミディ)も含まれます──が手を取り合い、マルセイユ石鹸専門家組合(UPSM / Union des Professionnels du Savon de Marseille)を設立しました。
この組合では、マルセイユ石鹸の本質を守るための「品質憲章」を制定。
その憲章では、以下の3つの要素を明確に定義しています。
1.成分の純粋性 – 植物油のみを使用し、動物性脂肪・合成添加物を不使用
2.製造方法 – 伝統的な「釜焚き製法(マルセイユ法)」による製造
3.地理的起源 – マルセイユおよびその近郊地域での生産
La Corvette(ラ・コルベット)のすべての製品は、このUPSM憲章に完全に準拠しており、登録商標である“マルセイユ石鹸認証マーク”を正しく表示しています。

地理的保護制度への取り組み
現在、「マルセイユ石鹸(Savon de Marseille)」という名称には法的保護がなく、実際には製造地や成分に関係なく、どのような石鹸にもこの名称を表示できてしまうのが現状です。
この問題を解決するため、UPSMは2015年12月、フランスの国家産業財産庁(INPI)に対し、「IGPIA(工業・手工業製品の地理的表示保護制度)」の申請を提出しました。この制度により、マルセイユ石鹸の伝統的な製造方法・地域・品質基準が正式に保護されることを目指しています。マルセイユ石鹸は、このIGPIA認証を申請したフランス初の工芸・産業製品でもあります。
La Corvetteを製造するサボネリー・デュ・ミディは、UPSMの創設メンバーとしてこの活動に深く関わり、フランスの文化遺産であるマルセイユ石鹸の真正性と価値を守るために尽力しています。
伝統の継承と品質へのこだわり。
それが、La Corvetteのブランド理念の中核をなす信念です。